2013第2学期『現代文読解』第8講木岡伸夫「風景の中の時/時の中の風景」要約

《要約》 年をとるにつれ、なぜ時の経つのが早く感じられ、しかも年をとった今、そのことが昔ほどは気にならないのはなぜか。そうした問題を考える際に「時間」を主題化することは、時間は言挙げされない仕方でしか経験されないという性 […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第6講川勝平太『文明の基礎とは何か』要約&記述解答

《要約》 文化と経済とは対立的に考えられがちだが、経済が生産と消費、供給と需要、販売と購入とからなり、生産・供給・販売は、文化としての生活様式である消費・需要・購入に従属すると言える点で、経済は文化に従属する。その文化は […]

2013第2学期『現代文読解』第7講佐々木毅「学ぶとはどういうことか」要約&記述解答

《要約》 人間社会に巣食う不正や暴力、欲望の暴走、予測不可能な不安定性といったものに対する嘆きや悲しみ、やり切れ無さが人間の「学ぶ」ことへのエネルギー源であり、そこから大思想が生まれる。しかし、その人間的な現実を作り出し […]

2013第2学期『現代文読解』第5講饗庭孝男「中世を歩く」要約&記述解答

《要約》 寺へ参る、その時間的距離は「私」にとっては〈聖なるもの〉に近づいてゆく心の深まりの距離であり、求心状態が作られる過程として大切なものである。またその過程は「私」のとって自己を低める行為のことでもあり、寺に参る際 […]

2013第2学期『現代文読解』第4講井筒俊彦「意味の構造」要約&記述解答

《要約》 常識的には言葉と物の関係は、先ず物が有り、それらに別々の名前がレッテルとして付けられているというように直接的なものであるとされているが、実はそこには無限に複雑な自然物を見、それらを秩序づけ、様々な目的に従ってそ […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第3講浜田寿美男『「私」とは何か』要約

《要約》 〈語ー文法〉的なことば観には、ことばそのものの持つ第一次的、本質的な対話性に目を向ける視点がないために、ことばが身体と接続する土俵も見えてこないが、本来、ことばは現実の身体無しにはあり得ないものである。また一方 […]

2013第2学期『現代文読解』第3講山崎正和「世界文明史の試み」要約&記述解答

《要約》 身体のあり方と運動の様式はほぼ同義で有り、その様式は19世紀、20世紀を通じて世界的に標準化されてきた。19世紀段階ではそれは主に生産労働の規格化を通じて行われたが、本来的に人間の身体運動は、そうした生産や実用 […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第2講内田樹「街場の現代思想」要約

《要約》 「まだ割れないグラス」を「決して割れないグラス」よりも選択的に丁寧に扱う理由は、それが失われた時に私たちが経験するであろう未来の喪失感を想像的に先取りしているからである。同じように私たちの人生は、まるで「物語」 […]