2015第2学期『青木邦容の基礎→標準現代文』第8講重田園江「ナウシカとニヒリズム」要約&復習問題

【要約】

ニヒリズムは一般的には、世界の悲惨さに直面するが故に生を浪費する厭世主義的態度や刹那主義的快楽主義的態度のことだと考えられている。しかし、本当はニヒリズムは、無を認めることで生の意味を否定する態度ではなく、むしろ無を認めることを避け、現実から目を逸らしたまま生の意味を肯定できる場に止まろうとする態度ではないか。そのことを気付かせてくれたのは「風の谷のナウシカ」である。物語の中でナウシカは何度も「虚無」と対決し、それに抗う。彼女は世界の悲惨さと直面する体験をしながら、世界の外側に苦しみの根拠を求め「意味」を捏造することや、現実を忘却する「楽園」に逃げ込む態度を拒絶する。こうした現実世界を見ないですます態度はニヒリズムの本質であると言えるが、これは私たちの日常に遍在し、私たちの心にするりと忍び込む危険性を併せ持つ。それを一九世紀末に訴えようとしたニーチェの良き理解者宮崎駿は、「風の谷のナウシカ」という戦いの寓話の中で、ニヒリズムに抗する物語を再び語ったのだ。

 

《復習問題》

テキスト本文79行目にある「人が宗教にすがり来世での救済を求める」とあるが、このような態度を本文の筆者の主張に即して説明した箇所を、次の文に当てはまる形で30字以内で抜き出せ(㊟解答は最下段。スクロールして確認のこと)。

 

◯[     30字以内     ]態度。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《解答》

世界の外側に苦しみの根拠を求め「意味」をねつ造する