2015第1学期『青木邦容の基礎→標準現代文』第9講鈴木博之「都市のかなしみ」要約&記述解答例&復習問題

【要約】 「復元」と「復原」は、前者が保存から一歩進んで、失われたものをよみがえらせることであり、後者が過去の建築遺産を保存してもとに戻すことである点で両者は異なる。その一方で、復原も復元も、歴史を重要なものと考えている […]

2015第1学期先取り学習『センター現代文』第9講山本健吉「日本の庭について」要約&漢字解答&復習問題

【要約】 ヨーロッパの庭は、彫刻や絵画や建築や、ヨーロッパ流の芸術理念を作り出しているそれらのジャンルに準じて、自然を造形し構成し変容せしめようという意志をもって創造された。それに対して日本の庭は、生花や茶の湯、連句など […]

2015第1学期『青木邦容の基礎→標準現代文』第8講井筒俊彦「意味の構造」要約&復習問題

【要約】 常識的には言葉と物の関係は、先ず物が有り、それらに別々の名前がレッテルとして付けられているというように直接的なものであるとされているが、実はそこには無限に複雑な自然物を見、それらを秩序づけ、様々な目的に従ってそ […]

2015第1学期『現代文読解』第8講山崎正和「世紀を読む」要約&漢字解答&記述解答例&復習問題

【要約】 シドニーオリンピックを観て印象深かったのは、たとえそれが政治的な儀式であり、所詮は偽善を含むものであろうとも、たしかなにその偽善の質が変わったことを感じたことである。スポーツの強さを国力の表現とする時代は消え去 […]

2015第1学期『現代文基本マスター』第6講福永武彦「忘却の河」記述解答

【問6】(解答例)本当のふるさとである、東北の山国の河べりにある貧しい土地の記憶を忘れてしまっていることや自分の生い立ちを妻に話さずにいたことへの罪悪感を思い起こすものだから。(79字) 【採点ポイント】 ①設問にある「 […]

2015第1学期第8回『Weeklyテスト演習(基礎)②』西修「日本国憲法を考える」要約&記述解答例&復習問題

【要約】 欧米の人権概念の背景には、キリスト教の思想に基づいた、神の目を意識しつつ自らの言動を律するという考えがあった。日本はこのような唯一・絶対神を基本に据えた人権論は発達しなかったが、その代わりに家族や共同体の目が、 […]

2015第1学期『現代文読解』第7講外山滋比古「未知を読む」要約&記述解答例&復習問題

【要約】 ここ三十年間、表現において、わかりやすいことはよいことであったが、映像文化の発達も相まって、目に見てからでないとわかったような気がしない、イマジネーションを失った視覚タイプの人間が多くなった。既往の経験、パター […]

2015第1学期『現代文基本マスター』第5講村上陽一郎「歴史としての科学」要約&記述解答&復習問題

【要約】 今日の近代社会の中で、技術革新の具体的な場面で起こっている事態とは異なり、現代が直面する「進歩」論は、そうした個々の場面を包摂する全体的な文脈の中で問題化している。そうした全体的な文脈は、技術が個別的な場面から […]

2015第1学期『現代文読解』第6講佐々木健一「タイトルの魔力」要約&漢字解答&記述解答例&復習問題

【要約】 作品に残された名は、優れた質の印であり、その作品の作者の自負の証でもある。そこには作品の価値と名のいずれが先であるか、にわかに断定できない相関関係がある。たしかに「名」は好ましい意味と逆の意味の両義性を持つが、 […]

2015第1学期第7回『Weeklyテスト演習(応用)②』岩井克人「未来世代への責任」要約と解説講義補足&復習問題

【要約】  他者に対して責任ある行動をとること、という人間にとっての真の「倫理」を否定している点で、経済学者は現代における「悪魔」の一員だと言える。それが顕著なのは環境問題に対する考え方においてである。経済学者は、「資本 […]