2017年10月15日日曜日実施『名城大学推薦入試小論文対策セミナー』シミュレーション問題【COME ONの法則】&練習問題解答

『【COME ONの法則】お試し』解答&解説

㊟1.以下を見る前に、ちゃんとテキストに書いてある通り、テキストの最初にある「人間学部」の問題を参照のこと。

㊟2.テキストの【COME ONの法則】の説明を熟読すること。

【解答】(順に)⑤→①→⑥→②→③→④ となります。

(解説)《選択肢》を【COME ONの法則で並べ替えると以下のような四段落構成の解答ができます。

《解答例》

 課題文『〈こころ〉はどこから来て、どこに行くのか』によれば、「向社会的な家族を食の共同を通して結びつけ、互酬性を基盤とした共同体を組織し」、またこの共同体に「半永続的に帰属意識を持つような関係を保つようにした」上で、その共同体を出入り可能にした点が、他の霊長類には見られない人間の社会特徴だという。

 私が課題文を読んでまず注目したのは、一般的によく見られる考え方と異なり、動物の群れは、それがいかに「家族」に見えたとしても、人間のそれとは全く異なる集団であるという点である。特に私は、「人間の家族」を結び付けているものに「食物の分配」「食の共同」が関係している点に興味を持つ。なぜなら食事を取ることの意味が、「家族」において俄然、重要な意味を帯びてくると考えたからである。

 たとえば、課題文によると、サルの群れは食物と安全性の確保という「利益」によって支えられている。たとえ親子関係でも、大人になれば向社会性はなくなり、一旦群れを離れれば戻ることはほとんどないという。つまり、集団を支えているのは、生きていくための「利益」というドライな要因であることが分かる。そこに人間がしばしば動物の家族に見る「家族愛」は見当たらない。

 それに対して「人間の家族」はまず「食の共同を通して結びつけ」られている。そして共同体の出入りが可能な故に、結婚によって家族同士が結びつき、さらに新しい共同体=家族が構成されるのも同じシステムによると考えられる。とするならば、家族や他人と食事を取ることの意味や機会が現代のように稀薄化している状況が、家族が共感を持って接したり、また異なる共同体の男女が結ばれていくことを難しくしているとはかんがえられないか。人間集団と食のあり方を見直し、食事が単なる摂食行為ではないことに自覚的になることが、結婚も含めて社会における家族の抱える問題に対する何らかの手掛かりになるのではないかと考える。

《構成》

【第1段落はO】

 課題文『〈こころ〉はどこから来て、どこに行くのか』によれば、「向社会的な家族を食の共同を通して結びつけ、互酬性を基盤とした共同体を組織し」、またこの共同体に「半永続的に帰属意識を持つような関係を保つようにした」上で、その共同体を出入り可能にした点が、他の霊長類には見られない人間の社会特徴だという。

【第2段落は自分の主張や考えを述べるM】

 私が課題文を読んでまず注目したのは、一般的によく見られる考え方と異なり、動物の群れは、それがいかに「家族」に見えたとしても、人間のそれとは全く異なる集団であるという点である。特に私は、「人間の家族」を結び付けているものに「食物の分配」「食の共同」が関係している点に興味を持つ。なぜなら食事を取ることの意味が、「家族」において俄然、重要な意味を帯びてくると考えたからである。

【第3段落は具体例や逆接譲歩で自分の考えを補強するE】

 たとえば、課題文によると、サルの群れは食物と安全性の確保という「利益」によって支えられている。たとえ親子関係でも、大人になれば向社会性はなくなり、一旦群れを離れれば戻ることはほとんどないという。つまり、集団を支えているのは、生きていくための「利益」というドライな要因であることが分かる。そこに人間がしばしば動物の家族に見る「家族愛」は見当たらない。

【第4段落は第2段落と揃えて、詳しくその内容を説明するON】

 それに対して「人間の家族」はまず「食の共同を通して結びつけ」られている。そして共同体の出入りが可能な故に、結婚によって家族同士が結びつき、さらに新しい共同体=家族が構成されるのも同じシステムによると考えられる。とするならば、家族や他人と食事を取ることの意味や機会が現代のように稀薄化している状況が、家族が共感を持って接したり、また異なる共同体の男女が結ばれていくことを難しくしているとはかんがえられないか。人間集団と食のあり方を見直し、食事が単なる摂食行為ではないことに自覚的になることが、結婚も含めて社会における家族の抱える問題に対する何らかの手掛かりになるのではないかと考える。

 

【練習問題ー宿題の解答&解説~ブサヒメオーレを使って】

Q.「人に迷惑をかけてはいけない」ということについて、あなたの考えを200字程度で述べなさい。

 

「ブサヒメオーレ」で発想を試みます。

 ㊟講義中の板書内容を確認!!

ブ-確かに一般的には人に迷惑を掛けるのは良くないなぁ~。

サ-私は「人に迷惑を掛けてはいけない」という意見はどうかなぁ~と思うんだよね~(反対~♪)。どっちかというと、迷惑を掛け合える社会の方が良いと思うんだよね~。

ヒ-迷惑を掛けてはいけない社会 VS 迷惑を掛け合う社会・・・さあ「比(ヒ)較」してみましょう。

  迷惑を掛けてはいけない社会=お互いが気を遣って人間同士のお付き合いや関係が稀薄になると思うんだよね~

                      VS

  迷惑を掛け合う社会=「お互い様だよね~」という意識が広がって、助け合いの精神や、親近感が湧くと思うよ~肩の力が抜けた付き合い(笑)だってお互い、相手に迷惑を掛けたらダメだという緊張感の中で暮らすなんて・・・息苦しくね?彼氏と彼女関係もそうでしょ(笑)ちなみに私は、大学時代、彼女に甘エビを顔面に投げつけられた経験があります(笑)

メ-そもそも「迷惑」ってなんだよ?「迷う」?「惑う」?たしかに迷ったり、戸惑ったりするのはマイナスだけど・・・でもよく考えたら・・・迷ったり戸惑ったりすることは「遠回り」だけど、その分、人生経験を積むことが出来て・・・考えようによってはチャンスじゃね?(何かいきなり良いアイデアを思いついたらメモしてね)。

オ-もし・・・もし・・・私の考えが社会に広がったら・・・(応用/発展)・・・日本ってさぁ~高齢社会だし、高齢者の人って自分の生き甲斐を求める傾向が強いし・・・お互いが迷惑を掛け合える社会を通して、「人を助けているという実感」「私はいつも周りに迷惑を掛けているけど、周りは助けてくれる-という感謝の気持ちや連帯感」を感じて、今より人間関係の充実した社会が実現できんじゃね?少なくとも孤独より良いじゃん。

レ-まあ、ふと思ったンだけど(連想)・・・2025年には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者という想像を絶する社会が来るって言ってるじゃん。マック行ったらほとんど高齢者みたいな・・・。もちろん店員さんもね。そうなってくると、若い世代と高齢者の関わりも不可避だし、高齢者同士も今よりさらに助け合う場面が必要になってくるんじゃないかな。

 

はい!以上のように「ブサヒメオーレ」で発想した内容を文章化してみます。料理番組の先生が、「事前に」綺麗に分類されている食材や調味料を使って手早く美味しい料理を作り上げるのと似てます(笑ー講義でも言いましたよね~忘れた!?殺しますよ(笑))

「事前に」ブサヒメオーレで「発想」をメモしておいて、「こんなこと書いちゃおっかな~」という感じで書き始めて下さい。ただ書き始める前に「完成品」をイメージ出来なければ、書き出す前にもう少し「ブサヒメオーレ」と「ツリーダイヤグラム」で、自分の書こうとする文章の全体像をイメージできるように、再検討してから書き始めて下さいね。これも講義で言いましたよ!!

 

【解答例】

一般的には「人に迷惑をかけてはいけない」と言われるが、私は、人間関係が稀薄化し、高齢化した現代社会では、故意にではなくても、かえって互いに迷惑を掛け合えるような関係であることの方が望ましいと考える。互いに助け、助けられるという経験を通して、それぞれの生活に充実感と感謝の念を生み、地域の人間関係を深いものにする可能性を感じるからだ。

 

どうでしょう?最近、相武紗季さんや榮倉奈々さんより深田恭子に魅力を感じる私の解答です(笑)←そんなの関係ねぇ!!!!!

 

では頑張って!Forza!&Grazie mille!! 何かあれば&習いたいことがあれば、代ゼミにきて下さい!!