2013第2学期『現代文読解』第9講日野啓三「東京の謎 眼に見えぬ濃密な感触」要約&記述解答

《要約》 東京の東京性は、その都市の情報の密度とそれがもたらす緊張度にある。その感触こそが現代であり、その凝集点が本当の現代都市である。そこでは情報が我々の感覚と意識下を刻々に直撃し、密かに通じ合い、意識の微細化と拡大を […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第7講村上陽一郎『自己の解体と変革』要約

《要約》 共時的に、あるいは継時的に存在する異文化と接触し我々が驚く際に、そこには自分の内にあった未知なるものにはじめて気付いた驚きが含まれるが、この種の驚きを通じて、はじめて我々は今まで無自覚に肯定してきた自己を見直し […]

2013第2学期『現代文読解』第8講木岡伸夫「風景の中の時/時の中の風景」要約

《要約》 年をとるにつれ、なぜ時の経つのが早く感じられ、しかも年をとった今、そのことが昔ほどは気にならないのはなぜか。そうした問題を考える際に「時間」を主題化することは、時間は言挙げされない仕方でしか経験されないという性 […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第6講川勝平太『文明の基礎とは何か』要約&記述解答

《要約》 文化と経済とは対立的に考えられがちだが、経済が生産と消費、供給と需要、販売と購入とからなり、生産・供給・販売は、文化としての生活様式である消費・需要・購入に従属すると言える点で、経済は文化に従属する。その文化は […]

2013第2学期『現代文読解』第7講佐々木毅「学ぶとはどういうことか」要約&記述解答

《要約》 人間社会に巣食う不正や暴力、欲望の暴走、予測不可能な不安定性といったものに対する嘆きや悲しみ、やり切れ無さが人間の「学ぶ」ことへのエネルギー源であり、そこから大思想が生まれる。しかし、その人間的な現実を作り出し […]

2013第2学期『現代文読解』第5講饗庭孝男「中世を歩く」要約&記述解答

《要約》 寺へ参る、その時間的距離は「私」にとっては〈聖なるもの〉に近づいてゆく心の深まりの距離であり、求心状態が作られる過程として大切なものである。またその過程は「私」のとって自己を低める行為のことでもあり、寺に参る際 […]

2013第2学期『現代文読解』第4講井筒俊彦「意味の構造」要約&記述解答

《要約》 常識的には言葉と物の関係は、先ず物が有り、それらに別々の名前がレッテルとして付けられているというように直接的なものであるとされているが、実はそこには無限に複雑な自然物を見、それらを秩序づけ、様々な目的に従ってそ […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第3講浜田寿美男『「私」とは何か』要約

《要約》 〈語ー文法〉的なことば観には、ことばそのものの持つ第一次的、本質的な対話性に目を向ける視点がないために、ことばが身体と接続する土俵も見えてこないが、本来、ことばは現実の身体無しにはあり得ないものである。また一方 […]