2013第2学期『現代文読解』第5講饗庭孝男「中世を歩く」要約&記述解答

《要約》 寺へ参る、その時間的距離は「私」にとっては〈聖なるもの〉に近づいてゆく心の深まりの距離であり、求心状態が作られる過程として大切なものである。またその過程は「私」のとって自己を低める行為のことでもあり、寺に参る際 […]

2013第2学期『現代文読解』第4講井筒俊彦「意味の構造」要約&記述解答

《要約》 常識的には言葉と物の関係は、先ず物が有り、それらに別々の名前がレッテルとして付けられているというように直接的なものであるとされているが、実はそこには無限に複雑な自然物を見、それらを秩序づけ、様々な目的に従ってそ […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第3講浜田寿美男『「私」とは何か』要約

《要約》 〈語ー文法〉的なことば観には、ことばそのものの持つ第一次的、本質的な対話性に目を向ける視点がないために、ことばが身体と接続する土俵も見えてこないが、本来、ことばは現実の身体無しにはあり得ないものである。また一方 […]

2013第2学期『現代文読解』第3講山崎正和「世界文明史の試み」要約&記述解答

《要約》 身体のあり方と運動の様式はほぼ同義で有り、その様式は19世紀、20世紀を通じて世界的に標準化されてきた。19世紀段階ではそれは主に生産労働の規格化を通じて行われたが、本来的に人間の身体運動は、そうした生産や実用 […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第2講内田樹「街場の現代思想」要約

《要約》 「まだ割れないグラス」を「決して割れないグラス」よりも選択的に丁寧に扱う理由は、それが失われた時に私たちが経験するであろう未来の喪失感を想像的に先取りしているからである。同じように私たちの人生は、まるで「物語」 […]

2013第2学期『現代文読解』第2講網野善彦「中世的世界とは何だろうか」要約と漢字&記述解答

《要約》 「日本は島国」という見方は、現在の国境をそのまま過去に投影したところに生まれる虚像に過ぎず、それは海の積極的な役割を顧みることがほとんどなかったことによるものだと考えられる。日本列島における人間の社会と歴史を、 […]

2013第2学期『青木邦容の現代文』第1講芦原義信「街並みの美学」要約

西洋式ホテルと温泉観光ホテルとの対比から分かることは、日本人の「うち」というのは、空間領域的にとらえると「靴をぬいだ」空間のことを指し、西洋人のそれとは著しく空間意識の点で隔たりがあるということである。西洋人にとって「う […]

2013第2学期『現代文読解』第1講内山節「『学び』の時間と空間の再構成」要約

日本では、近代化を何よりも優先する特殊な状況下で、欧米以上に近代的価値至上主義の社会を作り上げた。そこにはヨーロッパの近代精神史に見られる、「科学的な知の恐怖」ともいうべきものが見受けられず、ただ科学的知性が絶対視され崇 […]

2013夏期講習会『センター現代文』第5講大岡信『抽象絵画への招待』漢字解答とイメージチャート

【イメージチャート】 絵の値段が「号いくら」という数値によって決められる習慣 ⇒絵画を動かす大きな背後の力が、近代の新興ブルジョアジーの手に移って後のこと=虚飾屋で、鑑識眼においても自信を持たない新興ブルジョアジーが、お […]