2013夏期講習会『上智大現代文』第2講野矢茂樹『哲学・航海日誌Ⅱ』要約
大人は、子ども向けの常識的世界像を形成し、その中で子どもと対等なパートナーシップをつかむことで子どもに標準的な言語使用を教えようとする。それは同時に「子どもらしい子ども」になることであり、「凡人たれ」という人物教育でもあ […]
大人は、子ども向けの常識的世界像を形成し、その中で子どもと対等なパートナーシップをつかむことで子どもに標準的な言語使用を教えようとする。それは同時に「子どもらしい子ども」になることであり、「凡人たれ」という人物教育でもあ […]
私が看護師として社会に奉仕しているであろう2017~18年頃は、65~74歳人口が「団塊の世代」が高齢期に入った後、ピークを迎えている時期である。いわゆる「団塊の世代」が65歳以上となる2015年以降は、例えば一人暮らし […]
(名古屋校の皆さん、お待たせしてすみませんでした・・・(~_~;)) 「本質的に医療行為は危険なものである」という「社会的コンセンサス」がないために、日本は、その「安全対策と責任追及」を医療関係者だけに押しつけてきた結果 […]
産業社会の確立にともなう大衆社会の成立以降、代用品、安価な粗悪品としてのキッチュは、普通の人間の日常生活を快適なものにし、センチメンタリティーと呼ばれる心地よい美的心情のありかたを人間にもたらした。しかし18世紀末以来、 […]
消費者として実体としての商品そのものを比較できない資本主義社会では、広告を媒体として商品が比較されるが、そこに見られる客観的対応物を欠いた差異は、商品の価値に帰着しえない広告自身の価値を生み出す。この過剰なる差異性ゆえに […]
日本の建築空間の特徴は、厚い壁で空間を閉鎖的に区切り、その機能分担を明らかにした西洋のそれとは異なり、壁のない大きな屋根による開放された空間であり、その意図が自ずから不明確な点にある。その点で西洋の建築は、空間の用途が決 […]
安田成美の「薔薇っていう字、書ける?」というCMには、男女の力学を逆転させた所に生じる女のコケットリーの発見と、そのような遊戯的言語空間を女に許す、夫婦生活の安定性と恒常性の見通しが示されている。七〇年代のウーマン・リブ […]
高階秀爾「日本近代の美意識」 【要約】「美しさ」の発見とは言うものの、これはそれまで誰も気付かなかった対象の持つ属性を見つけ出すことではなく、対象を「美しい」と感じる一人一人の心の中に、思いもかけず見いだされるある種の実 […]
ヨーロッパの庭は、彫刻や絵画や建築や、ヨーロッパ流の芸術理念を作り出しているそれらのジャンルに準じて、自然を造形し構成し変容せしめようという意志をもって創造された。それに対して日本の庭は、生花や茶の湯、連句などの日本の芸 […]
健康の概念は、医療技術の発展とそれに伴う疾病の変遷と共に変化し、「健康」は単に「病気でない状態」ではなく、その質が問われるようになった。そして患者のライフスタイルが病気の原因になり得るという認識が広まるにつれ、ウェルネス […]