月別アーカイブ: 2013年6月

2013第1学期『青木邦容の現代文』第9講分 山本健吉『日本の庭について』要約

ヨーロッパの庭は、彫刻や絵画や建築や、ヨーロッパ流の芸術理念を作り出しているそれらのジャンルに準じて、自然を造形し構成し変容せしめようという意志をもって創造された。それに対して日本の庭は、生花や茶の湯、連句などの日本の芸術に共通して見られる一期一会の精神に準じ、そこにはヨーロッパの庭に見られる永遠の造型を目指そうという人間の意志は感じられない。日本の庭は変化こそを命とするのである。しかし日本の代表的な庭園とされる龍安寺方丈の石庭は、ヨーロッパ風の芸術理念から言っても、何ら躓きとなる要素を持っていない。また日本の多くの庭に見られる、日常生活において人をくつろがせ解放し、その嬉戯の心をみなぎらせる要素もない。その点で鑑賞者に緊張感を与える龍安寺の石庭の非日常性は、それが日本の庭の代表などではなく、例外的存在であることを示している。

2013第1学期『医系小論文』MEDICAL KING№6 EX.7 解答例

健康の概念は、医療技術の発展とそれに伴う疾病の変遷と共に変化し、「健康」は単に「病気でない状態」ではなく、その質が問われるようになった。そして患者のライフスタイルが病気の原因になり得るという認識が広まるにつれ、ウェルネスやセルフケアの名のもと、日常の生活習慣を自らがコントロールすることで病気を予防し、より質の高い健康的、衛生的生活を送りたいという考えが出てきた。その後、健康増進の運動は飛躍的に発展し、各年齢毎に心身共に最高の健康状態で生きようというオプティマル・ヘルスという健康観が普及し始めた。

2013第1学期『現代文読解』第9講分 鷲田清一『ちぐはぐな身体』解答例

問1

ア糾弾 イ摂取 ウ隔離 エ交錯 オ希薄(稀薄)

問3

われわれは、じぶんの同一性を、じぶんが他者にとって意味ある他者であることに見いだそうするが、そういう意味の次元での自他の境界が意識できなくなると、物質的・身体的な次元で過剰に自他の境界を意識し、異物との接触を徹底して回避するようになる。

問4

孤独なじぶんが、ある他者には有意味になると思い込み、ストーカー行為を続ける。

2013第1学期『青木邦容の現代文』第8講分 岩井克人『資本主義と「人間」』要約

フロイトによれば、人間の自己愛は過去に三度ほど大きな痛手を被ったという。つまり、人間は自らが中心であると思っていた世界から追放されたわけだ。しかし資本主義の歴史を振り返れば、もう一つの傷があることに気付く。「ヴェニスの商人」に象徴される商業資本主義は、あくまで差異が利潤を生み出すとしたが、現在進行中のポスト産業資本主義においても、差異そのものである情報を商品化して利潤を生み出している点で、同様の資本主義の原理が見られる。それどころか、経済学が、労働する主体である人間を利潤の源泉であると説いた産業資本主義においても、結局は労働生産性と実質賃金率との間の差異を媒介にして利潤を生み出していた点で、「ヴェニスの商人」は内在し続けていた。その意味で、資本主義の歴史において人間が富を創出する主体としてそこに存在することは一度もなかったことになる。これが四番目の傷の正体である。

雑誌「LEON」7月号臨時増刊『BODiVO』 Vol.4掲載

さる6月14日発売されました(もちろん現在も発売中)「BODiVO」vol.4(ボディーヴォ)「LEON」7月号臨時増刊号〔主婦と生活社刊)に、何と!!前回のVol.3に引き続き2号連続で掲載していただくことになりました。

Vol.3掲載時のページ ⇒ http://don-aokione.com/?cat=1&paged=3

ただ今回はあくまで私がお世話になっている「GOLD’S GYM」製品の宣伝で登場しております。なので「チョロ」ですが・・・。しかしながら、ゴールドジムにはお世話になってるので、少しでも宣伝になれば嬉しいです。皆さんの身体にこびり付いた「体脂肪」、これを飲んで身体を動かせば徐々に削られ、落ちていきます。その魔法の粉がこれ⇒「ゴールドジム BCAA・アルギニンパウダー 400g」詳しくは100㌻を御覧下さい。

またご購入や製品詳細は⇒ http://don-aokione.com/?page_id=182 からもOK。

ちなみにアルギニンというアミノ酸は、幼児期~思春期以外は体内で生成できない必須アミノ酸です。ちょっと疲れ気味のアナタ!!飲むべしです。

BCAAは有名ですが、あんまりよく分からずに、何だか高いから効きそう・・・ってな感じで飲んでいる人が多いのでは?
BCAAは、Branched Chain Amino Acidの略で(訳すと「分岐鎖アミノ酸」)、筋肉で主に代謝されエネルギー源となる必須アミノ酸、バリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。で、飲むとどうなるか?普通の生活をしているだけだと(強く)体感しにくいかもしれませんが、疲労が軽減されたり、筋肉の分解を防いだり、筋肉の合成の手助けをしてくれたり・・・となかなか「縁の下の力持ち」的なヤツなのです。筋肉をガツンと付けるのには向きませんが(プロテインではないので)、日々の生活で身体の動きやボディラインをキリッ、スキッっとさせるには良いと思います。

夏バテして⇒変な栄養剤飲み過ぎて⇒下痢⇒身体がだるい⇒食欲不振⇒動かなくなる⇒代謝低下⇒夏バテ絶賛突入中・・・という魔のスパイラルに陥る前に是非摂取して(&出来るだけ動いて)下さい。BODiVO表紙

日々の動き方は「BODiVO」参照のこと。特にVol.3(写真はVol.4)

(笑)バックナンバーは http://www.shufu.co.jp/inquire/ にあるメールでお問い合わせ下さい。

2013第1学期『医系小論文』MEDICAL KING №5 解答例

【発想のイメージトレーニング】

①たしかに健康であることは、生活習慣病の予防、延いては際限なく膨らみつつある医療費の抑制のためにも各々が目指すべきものであろう。しかし、健康であることが義務とされたり、健康に対する統一的な見解が強制されたりする状況は受容しがたい。むしろ健康を意識せずにいられる状態こそが真の身体的・精神的・社会的に良好な状態と言えるのではないか。

②(訳)「健康」とは「完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」

2013第1学期『青木邦容の現代文』第7講分 多木浩二『生きられた家』要約

《要約》

日本の家は、象徴的なしぐさによって意味の次元でその様相を変えている点で、実体としては希薄であっても意味に浸透されていると言える。この希薄化は、日本の家では空間と物の結びつきが全く一時的な現象で、物があらわれたり、消えたりするという性格に見られるが、それらの物は部屋に生じる出来事を変えるという意味で、機能性と象徴性を兼ねそろえている。日本の家は、そうした物の登場によって空間の意味が決定されるという意味で、出来事(使用)の空間であり、物にこころがあるという日本伝来の考え方も、こうした空間や場面全体を変える契機となる物の性格や物と生活の関係から生じてきたのであろう。

2013年6月9日代ゼミプレ夏期スペシャルセミナー IN 名古屋 

問題3《解答のポイント》

①二重傍線部「隠蔽」、「演じる」に注目し、一般的になぜ「隠蔽するのか」「演じるのか」を考える。

②本来、親が子どもを「愛する」理由は「自分の子どもだから」という理由以外にはない=親子関係は”差異

 の体系”の外にある=親は社会的価値の「ある、なし」で子どもを「愛する」ことはない。

③愛を「演じなければならない」ということは、本物の愛がそこに「無い」からだと言える。

【解答例】

親は、子どもを社会的評価にまつわる理由で見るあまり、真の愛を駆動できないから。

 

 

2013年第1学期『現代文読解』第8講分 山崎正和『世紀を読む』要約と漢字解答

問1 ア創設 イ示唆 ウ刻々 エ重用 オ安んじる

《要約》

シドニーオリンピックを観て、たとえそれが政治的な儀式であり、所詮は偽善を含むものであろうとも、たしかなのはその偽善の質が変わったことを感じたことである。スポーツの強さを国力の表現とする時代は消え去ったのである。時代的には、国家が国威発揚を目指せば目指すほど、国家の意味が変質する逆説が働く時代になった。そもそもスポーツは、目的至上主義である国民国家の近代化精神とは反対に、手段を目的化する文化として無用の能力を伸ばすものである。にもかかわらず工業化などに象徴される国力の表現としてこれまでは錯覚されてきたが、それが終わった今、スポーツと国家ははじめて健全な関係を結びつつあるように見える。そこでは国家は神聖で宿命的な国家のイメージを表すものではない。