【EX】「万引きなど、犯罪抑止に効果的なので、店内のいたるところにカメラを設置すべきだ」という意見について書く場合。
A.(反対) 私は、犯罪抑止効果があるとして店内のいたるところにカメラを設置するべきだという意見には反対である。なぜなら昨今の、スーパーにおける万引き犯罪の増加傾向を見ても、カメラを設置しているにもかかわらず万引きは増えていることから、その効果に疑問を持っているからだ。
B.(条件付賛成) 店内のいたるところにカメラを設置すべきという意見には賛成だが、それは犯罪抑止効果があるからではなく、まず客が、特に高齢者の客でも安心して買い物できる環境にする必要が店舗に求められると考えるからだ。
(参考資料)
C.(条件付反対)私は、犯罪抑止効果があるとして店内のいたるところにカメラを設置するべきだという意見には反対である。たしかにカメラを設置することによる犯罪抑止効果も期待できるかもしれないが、そのメリットよりも、顧客のプライバシーや気持ち良く買い物ができるという環境作りからすれば、むしろマイナス要因が高い。もし万引きなどの犯罪が問題であるならば、開放感や透明感のある空間作りに尽力してはどうだろうか。その方が、犯罪抑止効果もあり、また顧客が気持ち良く過ごせるということから、さらなる集客効果を期待できるはずである。どうしても犯罪防止のためにカメラを設置するというのであれば、それによってプライバシーが侵害されるおそれがあることを顧客に告知するか、あるいは社会的なルール作りが先行しなければならないと考える。
㊟条件付き反対・・・与えられた主張や考えに対して基本的には「反対・反論」の立場を取る。しかし相手の主張に対していくつかの点では理解できることを示し、さらには①修正できれば受け入れる可能性があることを示すか②自分の立場を保持しつつ単なる「反対の主張」だけではなく、相手の主張も考慮した「異論」(単なる反論ではない)を展開する―という二つのいずれかの発想で自らの主張を作る。