2015第1学期『現代文基本マスター』第1講内田義彦「資本論の世界」要約

【要約】

人間は労働そのものを常に嫌っているわけではないことは、子供を観察すれば理解できる。彼らは目的を定立し、その目的にあった道具を作り、またその目的に合うように、自分の身体なり神経なりを操縦している。そうすることで彼らは自分自身を生産しているのだ。しかしこの一連の過程が、子供自身から離れ、他人の命令によってなされる時、子供は労働を嫌いになる。こうして労働は非効用になり、楽しみの対象ではなく嫌悪の対象となる。