【志望理由書&面接対策】
『大学の求める人材とは』
医学・歯学
- 医師として活躍したいという確固たる決意を持っている人
- 「医の心」すなわち、患者の痛みを分かち合い、患者に対する思いやりに満ちた慈愛の心を正しく体得しようとする志を持っている人
- 日進月歩の医学・医療に対応する知識と技術を習得するため、日夜たゆまぬ努力と地道な研鑽を重ねることができる持続力と忍耐力を持ち合わせている人
- 他者の意見を良く聞き、協調して物ごとを進めることができる高い指導性と社会性そしてコミュニケーション能力を備えている人
- 他分野にも関心を持ち、様々な人々と関わり学んでいく姿勢を持ち続ける人
- 生命科学・医学に強い興味を持ち、探究心と学習意欲が旺盛な人
- 協調性があり、問題解決においては独創性と指導性を発揮できる人
- 国際的に活躍する意欲を持った人
- 真理を追求するための強い好奇心と未知への挑戦心、不屈の精神と忍耐力を持った人
- 感性豊かな人間性や人間そのものに対する共感と深い洞察力、および人々の健康を増進し、病める者を救おうという強い意志と情熱を持った人
看護学科等コ・メディカル系
- 看護・介護を通して社会に貢献しようとするしっかりした意思と、他者の喜び、苦しみを分かち合える温かい心を持っている人
- 日進月歩の医療及び激動する社会の変化に対応しうる知識と技術の習得のため、たゆまぬ努力と自己研鑽(生涯学習)を重ねうる人
- 心身ともに健全で、何ごとにも積極性を持ち、学内のサークル活動などにも参加し、多くの人と交流ができる社会性を備えている人
- 刻々と変化する社会の中で気力や体力・忍耐力を養い、自らの健康維持・増進に努めていける人
- 全人的な人間理解を基礎にしながら社会や文化を射程に入れた援助学としての看護・介護を学習する志向が強く、自立的に活動できる人
- 高い知識技術のみでなく相手に対して思いやりのある優しい人間性を有した人
- 生涯を通じて看護・介護の専門職としての目的意識を持ち続け、専門領域での学習を深め、また地域貢献したい人
- 患者への援助・支援を通して、自分自身を見つめ直し、また自らを磨き、自らを教育しながら、生涯にわたって自ら成長していこうという姿勢を貫こうとする人
- 社会や自己の課題に対する責任感を備えた人
- エビデンス(現代医療内での最大の根拠)に基づいた看護・介護をめざすとともに、看護・介護を科学的、論理的に考究し、エビデンスの確立をめざす人
- 看護・介護理論の検証や看護・介護技術の開発・検証を行い、実践に応用することを志す人
- 複雑かつ多様な健康問題について、柔軟に対応することができ、学術的・国際的に活躍することを志す人
『志望理由書サンプル』
❶私は、中学生の時に医師になりたいと決意しました。今思えば、「決意」というにはあまりにも漠然としたものでありましたが、その時に生まれて初めて、人からではなく、あるいは親を初めとする大人の視線を気にせずに、自分が生きる方向性に自らを送り出したという実感だけは、かつて感じたことのなかったリアリティを持って、心の中に今も成長しつつあります。
中学生の時に老人ホームでのボランティアに参加しました。その老人ホームは××にあり、駅からも、また住宅街をはじめとする、いわゆる「街」から「隔離」されるようにひっそりと佇んでいました。ホームでの活動は自分の想像よりも、ある意味「明るい」ものでした。施設内で生活されている高齢者の方々は、思っていたよりも活発で、積極的に我々に話しかけてくれます。場所柄、車椅子に乗った方が多かったこと以外は、近所の高齢者と道端やスーパーで接し、そこでしばらく世間話をするような気楽ささえ覚えました。
この日を契機に、私の目は、新聞や雑誌等の、高齢者介護をはじめとする高齢者、あるいは高齢社会に纏わる問題を自然と追いかけるようになりました。その結果、先進国中、最速で全人口の四人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢社会を迎える日本が、その対策においてあまりにも不十分な面を露呈しているという事実を知ることとなります。そのような事実を知るにつけ、あの時の、活発に微笑みかけながら私にしゃがれ声で話しかけてきたホームの高齢者の方々の姿が、時間を遡るように、より鮮明に脳裏に浮かぶようになりました。私は医療の面で、何とか老年医療に貢献したい、そして少しでも多く、そして長く高齢者の笑顔が続くように手を貸したいー幼稚な面があるのは承知で告白するならば、これが中学生のときに感じた、私の正直な「決意」です。
ところで私は外見があまり宜しくなく、コミュニケーションの際にそれが災いして相手に警戒心を与えてしまうことがあります。後に友人となった友達が、共通して私に語ってくれたことなので、これに私が反論できる余地は少ないと思います。しかしながらそのようなハンディキャップを克服して、今までに年齢にかかわらず多くの知己を得ることができました。臨床医を目指す私にとって、これは財産というべき経験と自信であり、医師になった暁には、今までの経験に加え、大学で様々な知識とともに臨床能力を磨き、患者に信頼される医師になるべく精進したいと考えています。逆に「最初の印象と違って、人の話をよく聞いてくれる、親しみのわく信頼できる」医師と言われるように、医療の分野だけでなくあらゆる側面から自分を磨いていきたいです。
❷私が生まれ育った○○県は、私が体感していた、自然に囲まれ、また活力のある住民に支えられた住みやすい「場所」という側面とは裏腹に、従属人口指数が全国平均を上回る、高齢社会であるということを学びました。従属人口指数の上昇傾向は今後も続くことが見通されており、したがって今後更に高齢者医療・福祉分野の需要が大きくなってくるものと予想されます。高齢者が元気で明るく暮らすことができ、また老若男女を問わず、他の地域の住民も○○に住みたいと思ってもらえるようにするには、医療・福祉サービスの充実は不可欠です。私は自ら体感した「活力ある○○」を、現実のものとするために、○○において高齢者医療に携わり、元気で暮らせる、そして他の地域がうらやむ「高齢社会」○○、その実現のために尽力していきたいと考えています。宜しくお願いいたします。
❸近年、歯周病の予防が、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など、いわゆる生活習慣病の予防につながることや、大きな手術後の肺炎や、化学療法や放射線治療後に生じる口内炎の予防などに、口腔ケアが重要であることが明らかにされてきました。超高齢化社会の中での歯科の役割は、他科との連携も含め多岐にわたり、また高齢者のQOLを維持する上で、現在よりもさらに重要性を帯びてくるように思い、歯科医療の道に進もうと決心しました。
❹私は、病院勤務の際に、患者の急変時に看護師として出来ることの限界を感じ、忸怩たる思いを抱きました。医療者として患者のケアだけでなく、キュアの面でも患者を支援したいという思いが強くなったので医師を目指しています。現在の医療は、病気だけではなく人を診なければならないと言われますが、それには単なる医学知識や技術だけではなく、現実に生きる人間を理解する能力や姿勢が必要です。私はそのような能力や姿勢を備えた医師になり、患者の愁訴に真摯に耳を傾けていきたいと考えています。また専門としては感染症内科医を目指しています。
❺私の職業観から見る医師像は、ひたすら身体や健康そのものに不安や痛みを抱え、苦しんでいる人を真心を持って助けることが出来る人間です。私もそのような人間になりたいと考え、医師への道を志して努力して来ました。今の医療は病気ではなく人を診なければならないと言われます。しかしそのためには単なる医学知識や技術だけでなく、現実に生きる人間そのものを理解しなければならないと思いました。そのために医学教育はもちろん、大学生活そのものが人間理解、あるいは人間形成の場である大学を選ぶ必要があり、全寮制や他大学との協定による交流の充実、あるいは海外での選択臨床実習など、多彩なプログラムや経験の場の準備がある貴校は、私にとってまさに理想の大学です。貴校卒業生として、真心を持った医師として貴校関連病院で全力を尽くし、地域の医療を支えていくことを生涯の目標に、さらなる努力をしていきたいと考えています。
❻(適性について)専門領域を超えてすべての医師に求められる資質の一つに、「怖さ」に対する謙虚さが挙げられると思います。医師の慢性的な人員不足や偏在等により、医療現場では、各々が仕事に忙殺される非常に厳しい状況が続いていると認識していますが、そのような中でも医師は「人の命と健康を預かる怖さ」を持ち続けることが必要であると思います。私は、その点で「命」を、それがどのような小さなものであっても、疎かに考えたことはありません。日々、他の生命から命を頂かないと、自らの生命を維持できない「人間」である私は、そのことについて「当たり前」と考えたことはなく、常に他の生命体に対する感謝の念を抱いています。また私は、人の話を決して途中で遮ることなく、全ての話を聞いてから判断するように心がけてきた結果、人から「聞き上手」と評価されるようになりました。常に人の話に真摯に耳を傾けられることは、医師になる上で必要な能力だと考えます。
❼私が医師を志望する様になった理由は大きく分けて三つあります。一つは幼い頃、私の遊び場であった祖父の開業する医院で、患者さんに対する祖父の温かく真摯な姿勢を見るうちに、その様な姿に強い憧れを持つ様になったことです。もう一つは、医師の数は毎年増加しているにも関わらず、「小児科医の減少」が起きていることに強い危機感を覚えたこと。そして、学習塾の講師と学童ボランティアを三年間務めた経験の中から、子どもの可能性の大きさ、子どもの成長を見守ることの喜びを知ったこと。この様な経験の中で次第に医師という職業を、特に小児科医を志望するようになりました。子どもの疾患ならば何でも診られる医師になることを目指しています。
❽私は地域医療に関心を持っています。本当の地域医療がどういったものなのかは、もちろん、それに従事しなければ分からないと思いますが、新聞や書籍に見かける情報を頼りに自分になりにその理想像をこれまで形作ってきました。そこから必然的に導かれたのが私の理想的な医師像であり、私は貴校医学部に入学して、その理想像を、骨身を惜しまない、絶え間のない努力によって、形成していきたいと考えています。特に貴校にはハンドボール部や空手部に代表されるようにクラブ活動が盛んである印象を持っています。その意味で貴校では、スポーツ競技を通して、患者の利益と安全につながる様々な医学知識だけでなく、強靭な身体能力及び精神力をも修得できるものと期待しています。
❾私は、父が外科医であることから、父が自ら執刀した手術の記録映像を一緒に観て過ごす機会を幼少より得ました。その影響で、早くから人体に興味を持ち、気が付けば関連書籍を読む習慣が身についていました。私の探究心は日に日に増幅し、何としても医学部に入り専門の先生方の薫陶を受けたいという思いを強くし今日に至っています。多くの先人の経験や知識を積極的に学び、外科医として父以上に多くの患者を救いたいと思います。
❿もともと幼少時から生物に興味を持っていましたが、高校生になりより専門的に生物を学ぶことになった際に、血球やミトコンドリアの性質や働きについて知ることになり、人体に衝撃に近い神秘を覚え、より大学で詳しく学びたいと思いました。またそれまでに友人の死を経験し人体の脆さについて考えるところがあり、その際に感じた無力感が私の中で「人を助けられる力が欲しい」という気持ちを醸成し、医師になろうという決心になりました。駅伝が好きな私は、貴校の選手であった今井正人選手に強い憧れがあり、医学部に進学するなら順天堂大学しかないという、最初は拙い動機から貴校を目指そうと思ったのですが、オープンキャンパスに参加し、「大学では受験の垢を落とせ」などいった医学部長のお話を聞いたり、自ら情報を収集する中でより貴校で学ぶことに対する希望を強く抱きました。
⑪私が看護師として社会に奉仕しているであろう0000年頃は、65歳以上の人口が全国民の25%を超える「超高齢社会」の只中である。いわゆる「団塊の世代」が65歳以上となる2015年以降は、例えば一人暮らしや夫婦のみで暮らす世帯も増え、自立した生きがいのある生活を、医療の側からも支援する必要があるであろう。その中で私は、訪問看護ステーションや地域の高齢者医療あるいは福祉関連施設などで、看護師として、特に高齢者介護や老年科医療に携わり、高齢者のQOLの維持向上に力を注ぎたいと思っている。
その中で私は、看護師が医師と患者の知識や情報の格差を埋め、立場的にどうしても生じる患者側の遠慮を減らすために、院内アドボケイトとして医師や病院と患者側の調整役をしなければならないと考えている。医療の機械化、あるいはIT化等が進んでも、医療や介護は人の温かみがあって初めて成り立つ仕事であり、健康に常に不安を抱きながら生活せざるを得ない人が多い高齢者の患者に対して、私は看護師として、患者に最も「近い」医療スタッフとして、生活管理や患者の心のケアにも積極的に従事したいと思っている。
⑫私にとって〇〇県は、月並みな表現ですが「第二の故郷」と呼ぶことのできる場所です。というのも私の祖父母、親戚の多くが、〇〇に在住しており、幼少期に父母に連れられて帰省する度に、その中でも特に〇〇には、それこそ数え切れないほど訪れた記憶があるからです。また物心がついた時期、その頃には、私は既に漠然とした目標としてではありながらも医師を目指していましたが、帰省の度に祖父母が自らの健康状態について父母に語るのを聞きながら、将来は〇〇に住んで、祖父母をずっと診てあげたいという、子どもにありがちな発想を持っていました。その後、自らの成長と共に、医学部受験が現実的なものになってからも、自分でも意外なほどに高知へ行くという子どもの頃の思いは消えませんでした。それは祖父母に対する想い以上に、将来的には「総合診療医」になり、経験を積んだ後は「家庭医」「かかりつけ医」として地域医療に貢献していきたいと考えている私にとって、〇〇という場所が自分にとって最適な環境であるという客観的な判断によるものだと思います。〇〇は高齢化が進み、慢性疾患をいくつも抱えた患者が今後、今以上に増加すると考えられます。また〇〇は過疎地域も多く、高齢者の精神的ケアなども含めた全人医療が必要だと言われています。そうした地域では総合的な診療能力を有し、患者を様々な角度から長期的に支えていく総合診療医の果たす役割は大きいと考えました。以上のような点で、貴学で内科、小児科、救急といった科目を中心にしっかり学び、将来は〇〇で地域医療に従事したいという思いから貴学医学部への入学を強く希望しています。
⑬私は、以前は漠然と「がん治療」の専門医になりたいと思い医師を目指していました。テレビで「名医」が、がん患者を完治へ導く姿が「感動的」に描かれるのを観たからです。しかし自ら関心を持って様々な関連書籍や新聞に目を通すうちに、「テレビ」が嘘をついていることに気づきました。がんは早期発見・治療で治ると言われていますが、実は根治切除等、治療が難しいがんもまだまだ存在していることを知ったのです。私はそうしたがんと闘ってみたいと思いました。そのためには遺伝子治療について研究する必要があることも知りました。私は是非、全国に先駆け遺伝子診療を始めた貴校で学びたいと考え、強く貴校への進学を希望します。
⑭産業医の職務は、疾病の予防と労働者の心身の健康保持、増進の手助け、あるいはそのための定期的なアドバイス等、広い範囲にわたるものと理解しています。また昨今では、新型インフルエンザ等、感染症の社会的流行に合わせて、集団発生を防ぐために今まで以上に産業医と企業の連携強化が必要とされている時代であると認識しています。
私は当初は漠然と、ただ「医師になりたい」という意識しか抱いていませんでしたが、世界保健機関が、鬱病患者が全世界の人口の約5%にあたる3億5000万人以上に上ると発表し、またそこで、年間100万人近く出ている自殺者のうち、大半の人が鬱病を患っているにも関わらず、その治療を受けている人口は半数にも満たないという報道を見て、日本の労働者の自殺率が高いという事実も相俟って、社会における産業医の役割の重さを知ることになりました。日本の年間自殺者は15年振りに3万人を切りましたが、以前高位で推移すると予測されています。その中の多くの人が仕事上の問題やストレスで鬱病に罹っているそうです。この鬱病を周りの人やあるいは自らが理解していれば、その自殺は防止できたとも言われています。このような報道を見るにつけ、労働環境に起因するメンタル問題に関わる産業医の存在意義が、ますます大きくなっていくことを感じます。そしてメンタルヘルス対策は職場の健康管理の重要なテーマであり、鬱病などによる欠勤を減らし、休職者のスムーズな職場復帰を図ることは、企業の生産性の向上につながり、延いては労働人口が減少していく日本社会全体にも良い影響をもたらすはずです。
産業構造や職場環境、あるいは経済情勢がダイナミックに変化してきた日本社会で、そこで働く労働者だけでなく、その健康を守る産業医にも様々な能力と柔軟性が要求されていると考えています。他の診療科でも同じことですが、単に話を聞いて通り一遍の処置を施していくのではなく、患者を診察するとき、その病気だけでなく、社会的、性格的、経済的背景を充分に考慮して対処していくことが必要だと認識しています。病気だけに注目してただ「休む」ことを勧告する医師ではなく、労働者の仕事、生活、環境あるいは会社の考えも考慮しながら、状況とそれぞれの患者にあった解決方法を導き出せる産業医となり、労働者、会社側の双方から信頼されるようになるために、貴校で骨身を惜しまず医学の勉強に精進していきたいと考えています。
⑮私はある日、衝撃的な新聞記事を目の当たりにし、それまで漠然と感じていた日本の「医療崩壊」の進行の度合いを思い知りました。それはある町長さんの投稿で、「外国人の医師でも欲しい。国外医師免許でも僻地では医療行為ができるようにして欲しい」というものでした。実現が不可能に近い、一見荒唐無稽な主張であっても、自分の立場を振り返ることなく世に訴えかけるほど切羽詰まっている状況がそこにはあるのだと強く感じました。私は小児科医を目指しており、また以上のような地域の医師不足解消に、将来何とか自分の身を犠牲にしてでも貢献したいという強い意志を持って貴学医学部を志望しています。地域枠推薦は、僻地の医師不足解消のために設けられた入試枠です。私の志望動機からは、本枠に志願「しない」理由は皆無だと思いました。また貴学の医師国家試験合格率は高く、自分を厳しく鍛えられる環境であると認識しております。厳しい環境こそが厳しい環境に適応できる医師を養成するはずです。私は貴学で自分を鍛え、小児科医として一刻も早く「安全安心に子どもを育てられる」という本来は「当たり前」であるはずの環境作りに、貢献していきたいと思います。
⑯私は、大学を卒業後、○年国立がん研究センターで、看護師として○○○に従事してきました。コ・メディカルスタッフとして、出来る限りの努力をしてきましたが、技量、知識、経験の不足あるいは法律上の規定の壁に阻まれ、患者の急変時に自分の無力さを嫌というほど痛感してきました。同僚の中には、職場を去った人間もいましたが、私でも、必ず役に立てるという信念で、現場に留まりました。しかし、患者を「直接」救えないという忸怩たる思いが、私に医師への道を覚悟させました。目の前の患者を何としても救いたいという強い気持ちは。必然的には私の興味を救急救命の方へ向けさせました。たしかに貴校の「がんプロフェッショナル養成プラン」等へ進んだ方が、今までの経験を活かせるかもしれません。しかし、どうしても救急救命の現場で働いてみたいという欲求は抑えられず、貴校の診療科指定入学制度を知り、この度進学を希望しました。