【要約】
〈語ー文法〉的なことば観には、ことばそのものの持つ第一次的、本質的な対話性に目を向ける視点がないために、ことばが身体と接続する土俵も見えてこないが、本来、ことばは現実の身体無しにはあり得ないものである。また一方でことばには、身体がその生身で直接に生きる世界とは別に、ことばがそれだけで独自に開く世界があり、「ことばの宇宙」と呼ばれている。ことばはこのように身体に根ざしながら身体を超えるものであるという両義をその本性とするものである。
【問1】
(ア)系統 ①傾聴 ②渓流 ③経緯 ④啓発 ⑤系譜
(イ)臨場 ①人倫 ②林立 ③大輪 ④臨機 ⑤近隣
(ウ)鉛色 ①順延 ②炎症 ③縁故 ④亜鉛 ⑤高遠
(エ)紡ぎ ①棒大 ②忙殺 ③感冒 ④解剖 ⑤混紡
(オ)縛られ ①起爆 ②暴露 ③捕縛 ④漠然 ⑤麦芽
【復習問題】テキスト本文94行目「その身体の位置を基点とする遠近法」とはどのようなものか。次の①~⑤中から最も適当なものを選べ。(㊟解答は最下段)
①現代や「ここ」を基点とする身体に対して疎遠なものと身近なものの混合体。
②現代かつ「今ここ」にしか生きられない私たちにとっての空間的・時間的限界。
③「今ここ」からしか見えない、現代特有の風景に慣れてしまった現代人の視点。
④現代や「ここ」といった時間的・空間的に限られた世界にしか存在できないはかなさ。
⑤身体が、時間的・空間的に縛られているために、かえって想像力によって到達できる世界。
【解答】
②