【要約】
科学信仰は、すべての病気を科学の力で克服できるという幻想を人々に与え、その結果、病気から人間を排除し、人間本来の自己感覚を否定し、病人の、苦しみを受容する能力を奪ってしまった。そのように、患者が自分の病気も痛みも死も、自分の問題として受けとめることができなくなった状況において、患者の自己決定権を議論してもはじまらない。自己決定という考えは、患者が病気とそれに伴う苦しみを、自分自身のものとして受容している状況で、はじめて成立するものである。
【問1】
ア脅威 イ慢性病 ウ錯覚 エ警告 オ受容
【復讐問題】テキスト本文71~72行目「病気とそれにともなう苦しみを患者に返し」とはどういうことか。次の①~⑤の中から最も適当なものを選べ(㊟解答は最下段)。
①医師に委ねられた病気や痛みを再び患者が自分のものとして感じることができるようにすること。
②治療するか治療せずに苦しむかの決定権を権限が強過ぎる医師から患者に返すこと。
③医師は病気だけに注目するのではなく、病気を持つ人間やその環境も視野に入れて病気を理解し、治療しなければならないこと。
④患者に苦痛を与えずに治療した医師に、金品を余分に贈る習慣に対し、医師は余分にもらった分をすぐに患者に返すべきだということ。
⑤患者が、進歩する医療技術に身体と精神を安心して委ねられるように、医師は配慮すべきだということ。
【解答】
①