2013第2学期『青木邦容の現代文』第7講村上陽一郎『自己の解体と変革』要約

《要約》

共時的に、あるいは継時的に存在する異文化と接触し我々が驚く際に、そこには自分の内にあった未知なるものにはじめて気付いた驚きが含まれるが、この種の驚きを通じて、はじめて我々は今まで無自覚に肯定してきた自己を見直し、改め、新しい自己へと変革する契機を得る。その点で喜ばしき学問とは、このような自己の解体に日常的に直面させてくれるようなものを言うのである。