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2016年3月12日実施京都進学セミナー特別講義『思い込みこそが頭を悪くするΣ(゚д゚』大問2補足

POINT①言葉の意味をきかれた場合は、たしかに「辞書に載っている意味」が解答のベースになるが、いわゆる「辞書的意味」をすべて覚えるようなことは受験勉強として非常に効率が悪いよね。

POINT②したがって「辞書的意味」を知っている言葉が出題された時は、文脈よりもまず「辞書的意味ならどれが正解か」「どのような解答にすれば良いか」を考え、その「辞書的意味」を知らない言葉が出題された場合は次の要領で答える。

POINT③【要領】傍線部になっている表現を、あえて空欄と考え、そこにどのような表現を入れれば「文」として成立するかを考える。今回の場合、「たたずまい」の箇所を空欄と考える→「弟は~酔った」を1文と考え、その意味を頭の中で考えるために「この異様な[ 空欄状態 ]に酔った」の[            ] にどのような言葉を挿入すれば良いか?と考えてみる。

POINT④(続き)「この異様な~」の「この」は直前の「月の光~形に似ていた」を指している。つまり「この異様な[ 空欄状態 ]」とは、「うずくまった獣のかたちに似ている、月の光をあびて黒々としずまりかえっている家」のことになる。したがって空欄には「かたち」に関係するものが入るということが考えられる。

POINT⑤(続き)ということで講演でも述べたように、まず選択肢を吟味する前に、できるだけ自分で解答をイメージしておくことが大切。現代文は原則「自分で答えを考える」教科なのだ。決して答えを「探す」ことが中心ではないのである。POINT④でみたようなことを踏まえて改めて空欄にした箇所を含む「弟は~酔った」という1文の意味を考えれば、「弟は、、『うずくまった獣のかたちに似ている、月の光をあびて黒々としずまりかえっている家』を『見て』、その光景に酔った」ということになるだろう。そこで選択肢を見てみるとー。

POINT⑥(続き)①「けはい」は目で見えない時に感じとるものなので× ②「いごこち」も「見る」「かたち」ということと関係無いので× ③「におい」は視覚ではなく嗅覚なので× ④「しずけさ」は聴覚なので× ということで「見る」=視覚、「かたち」=視覚で捉える=、「弟は、、『うずくまった獣のかたちに似ている、月の光をあびて黒々としずまりかえっている家』を『見て』、その光景に酔った」というイメージに合うのは⑤しかない。

POINT⑦ここで【いわゆる参考書の解説ー某黒い本からの抜粋】を見て欲しい。そこに書いてある解説は矛盾が多く見られる。たとえば「たたずまい」の辞書的意味を〈そこにあるものの様子、ありさま〉と最初に述べて、それで選択肢を絞ろうとしながら、解説の最後の方では「傍線部の文脈も~留意すること」というように、いきなり文脈を持ち出してくる点がそれだ。講演会でも述べたように、問題集の解説も含めて「あふれかえる情報」に「なんで(そうなるの)?」と考え、自分の中で「なるほど」と思えるまでは徹底してそうした情報を鵜呑みにせずわかるまで「考え」て欲しい。また解説中では「やや紛らわしい」とか「ニュアンス」という表現を用い、あたかも「微妙な意味の違い」で正誤が決まるようなことが書いてあるが、それこそそのような微妙な意味の違いまで覚えること自体が、忙しい受験生にとって可能かというと、全くそれが非現実的であることは一目瞭然である。このように「印刷されてあるもの」でさえいい加減なものも多数存在する。そういうものに誤魔化されないように自分の力を磨き上げよう。