2014春期講習会『現代文』第1講土居健郞『「甘え」の構造』漢字解答&復習問題

【問1】

ア 元来 ① 丸薬 ② 元本 ③ 含蓄 ④ 眼目 ⑤ 頑健

 

イ 暗示 ① 暗澹 ② 安静 ③ 案件 ④ 行脚 ⑤ 安閑

 

 

【復習問題】

次の文章は本文の『要約』である。テキストを参照しながら空欄に当てはまる言葉を以下の選択肢の中から選び、『要約』を完成させよ。㊟解答は最下段。

西洋的な自由の観念は、元来が奴隷のように強制に従わされることがないということから発していることで、それは人間の権利とか尊厳に結び付けられ、よいもの望ましいものとされてきた。しかも西洋には個人の自由を強調する風潮があり、日本のような「甘え」に相当する( ① )が軽視されてきたこととも相俟って、個人の集団に対する優位性の根拠ともなってきた。それに対し日本的自由の観念は、もともと( ② )に発し、その点で他を必然的に必要とし、個人を集団に依存させることはあっても、そこから独立することはあり得ないという点で、個人の集団に対する優位性の根拠とはなり得ない。したがって、両者は( ③ )な関係であるが、明治以後の日本人は、それゆえに西洋的な自由に接し、自由について混乱した結果、真に個人の自由を体得できず、また( ④ )も超越できず、さらに西洋的自由を求めているつもりで、その実、日本的な自由を求めてしまい、結局、望ましい自由を得られずに新たな葛藤に悩むことになった。

 

A 個人の自由意識  B 曖昧模糊  C 甘え D 尊厳 E 受身的愛 F 依存的感情 G 相対的

H 対蹠的 I 義理人情の葛藤 J 神頼み人頼み K 集団の干渉 L 皮肉 M 非難

 

 

 

【解答】

① F

② C

③ H

④ I