2014年夏期講習会「青木邦容の現代文」第1講復習問題【訂正】す、すんまへん(^◇^;)

【復習問題】

本文7行目「パラダイム・チェンジ」の説明に当たるものを次の選択肢の①~⑤の中から選べ。(㊟解答は最下段)

 ①    物質が燃焼するのはフロギストンと呼ばれる燃素という物質の放出の過程であると考えられていたが、金属を燃やすと質料が増すため、燃素は負の質料をもつものと考えられた。

②    虹は、古代中国では天界に棲む龍の類だと考えられていたが、科学の発達により、太陽の光が、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに水滴がプリズムの役割をし、複数色の帯に見えることが分かった。

③    惑星の位置予測がずれるなど天動説では説明できない事柄が出てきたので、太陽を宇宙の中心におき、そのまわりを地球をはじめとした惑星が回転していると考える地動説が登場した。 

④    18世紀、摩擦された物体が帯電することは知られていたが、電気が物体を通じて伝わることは知られていなかったが、一連の実験により、電気が伝播することを突き止めた。

⑤    重力による落下速度はその物体の質量の大きさに依らないということを証明するために、ピサの斜塔から大小二つの鉛の玉を同時に落とし、両方の玉が同時に地面に落下することを確認した。

 

 

【解答】が④になっていましたが、正解は③です。お詫び申し上げます。①⇒燃素が燃焼の原因である考え方を変えずに修正しただけなので✖ ②⇒虹の正体が科学的に証明されただけ。また虹が「天界に棲む龍の類だと考えられていた」のは中国だけなので、限定的過ぎる。✖ ③根本的に私たちを取り巻く世界に対する考え方が変わったので〇 ④「一連の実験により、電気が伝播することを突き止めた」は、電気の性質が一つ明らかになっただけなので、ものの見方が「根本的に」変化したとは言えない。✖ ⑤実験によって「重力による落下速度はその物体の質量の大きさに依らないという」仮説が、実証されただけなので✖。