2013冬期Ⅰ期『青木邦容のセンター現代文』第2講山崎正和『無常と行動』復習教材

問題1 次の文章=要約の空欄に当てはまる表現をテキスト本文中から抜き出して書け。

問題2 空欄Xにあてはまる言葉を講義を思い出して書け。5字。

実存主義者たちは、選択の場所と選択の自由意志、つまり( 1 )と( 2 )とを切り分け、現在を二重の空白の時間とも言うべき、( 3 )と考えて、( 2 )を選び取ることができる人間の自由を保証した。しかし、( X )、つまり人間の肉体と精神を鮮やかに切り分けられるという考えが滑稽で非現実的であるように、自分の( 1 )と( 2 )を切り分ける考え方は、やはり楽天主義としか言いようがない。実際の私たちは、任意にそれらを切り分けることが不可能な、ひとつながりの濃密な現在に生きるしかなく、こうした現在に生きている限り、( 2 )に向けて行動を選択はできても、その行動を完結させるという結果は選ぶことができず、主体的に行動を選べば選ぶほど、かえって結果に対して、私たちは( 4 )の姿勢で臨まねばならない。もちろんそれは人間が環境や外的条件に逆らえない存在であるという意味ではなく、人間は自由意志を持って環境に対峙はできるが、そもそも自分が存在するその環境、あるいはその環境と巡り会う機会を前もって選ぶことは不可能なのである。

 

 

 

 

 

 

 

《解答》

問題1

1過去

2未来

3純粋な空白

4自己抛棄

問題2

心身二元論