(システム不具合のため再投稿)2015第2学期『センター現代文』第1講佐々木敦「未知との遭遇」要約&漢字解答&復習問題

㊟一部のスマートフォン、PCで閲覧できないという原因不明な不具合が報告されましたので、再投稿します。

【要約】

人類がそれなりに長い歴史を持っているために、自分が考えたことを既に考えた誰かが必ずといっていいほど存在する。しかし我々は過去の全てを知っている訳ではないので、自分ではオリジナルだと思ってリヴァイバルしてしまうことがある。このような問題については、自力で考えてみることと、過去を参照することをワンセットでやることという方法で対処すれば良いが、意識せずして過去の何かに似てしまっても、その事実を認めることが必要である。しかしネット以後、そういう「歴史」を圧縮したり編集したりすることがやり易くなり、「歴史」全体を「塊」のように捉える考え方がメインになってきた。その弊害は「意図的なパクリ」として起こってきたが、受け取る側のリテラシーの低さゆえに、オリジナルとして流通してしまうこともあるために、啓蒙によるリテラシーの向上も必要かもしれない。しかし、ネット上では啓蒙のベクトルがどんどん落ちていく。したがって私はやはり、未知なるものへの好奇心/関心/興味を刺激する立場にいたいが、今ではそれも受け手のリテラシーを推し量る必要があるので困難である。

 

【問1】

(ア)垂れる ①心酔 ②睡魔 ③無粋 ④自炊 ⑤懸垂

(イ)大概  ①該博 ②弾劾 ③形骸 ④感慨 ⑤概要

(ウ)潤沢  ①循環 ②湿潤 ③殉教者④巡回 ⑤純度

(エ)端的  ①丹精 ②枯淡 ③大胆 ④発端 ⑤探求

(オ)奏でる ①捜査 ②双眼鏡③一掃 ④奏上 ⑤操業

 

《復習問題》

テキスト本文4行目「ネット上では、啓蒙のベクトルが、どんどん落ちていくこと」とあるが、どうしてこのようなことが起こるのか。その説明として最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ(㊟解答は最下段。スクロールして確認のこと)。

①人類は、長い歴史を持ち、その結果新しい発想や知見が生まれにくくなっているために、「教えてあげる君」は「教えて君」に使い古された情報しか与えられないから。

②「教えてあげる君」という、自分より知識や情報を持っていない方に向かう種類の人間と自力で考えない「教えて君」がネットの普及で出会う機会が増加したから。

③自分で調べればすぐにわかることを他人に質問する「教えて君」が、「教えてあげる君」に、ろくに過去の知識を使って考えることもせず簡単な質問ばかりするから。

④「教えて君」も「教えてあげる君」も、自分が知らないことを新たに知ることができる方向に向かうべきであるのに、あえてそうせずに互いに依存し合っているから。

⑤「教えてあげる君」は、自分で調べればすぐにわかることを敢えて聞く「教えて君」に対して啓蒙を試みるが、「教えて君」のリテラシーが低いために失敗してしまうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《解答》